ナンミックスはピザに使える?デイキャンプで2枚焼いて試した

デイキャンプの昼ごはんというと、わが家では長いこと焼肉やバーベキューが定番だった。でも、たまには違うものを食べたい。とはいえ、ピザのために生地を一から作ったり、ピザ窯を用意したりするのは少し面倒だ。

そこで今回は、市販のナンミックスをピザ生地の代わりにして、マルチグリドルでピザを焼いてみた。気楽に過ごしたかったので、熱源には炭やガソリンコンロではなくアウトドア用カセットこんろの「タフまる」を持っていった。

実際に2枚焼いてみると、ピザ窯がなくても作れた一方で、生地の焼き方や少し寝かせたときの仕上がりには違いがあった。

この記事では、ナンミックスを使った生地作りからマルチグリドルでの焼き方、2枚作って気づいたことまで、実際のデイキャンプでの様子を紹介する。

ナンミックスをピザ生地に選んだ理由

今回使ったのは、ハウス食品の「カレーパートナー<ナンミックス>」。

本来はナンを作るための商品だが、ネットでこれでピザを作るレシピを見てキャンプでやってみようと思ったのだ。

デイキャンプでナンミックスを使って作ったピザ生地とナンミックスの袋
キャンプ場でナンミックスを水と混ぜて生地を作った

もちろん、小麦粉やイーストを用意して一からピザ生地を作る方法もある。それはそれでキャンプの楽しみになりそうだ。

ただ、今回は料理そのものに時間をかけるより、外でのんびり過ごしたかった。デイキャンプなので、到着して道具を出し、料理をして食べたあとには撤収もある。

それなら生地作りもできるだけ簡単にしよう。そう考えて、一からピザ生地を作るのではなくナンミックスを使うことにした。

ナンミックスなら材料をいくつも持っていかなくても、生地作りは水と混ぜてこねるだけ。小麦粉やイーストをそれぞれ用意せずに済み、現地での生地作りも単純になった。

今回は料理に時間をかけすぎたくなかったので、この手軽さはちょうどよかった。

マルチグリドルでピザを焼いてみた

今回用意した主な材料と道具は、ナンミックス、水、ピザ用ソース、コーン、ピザ用チーズ、生ハム、マルチグリドル、カセットこんろ、アルミホイル、仕上げ用のバーナー。

具材もあえて増やさなかった。ピーマンや玉ねぎ、キノコなどを入れてもおいしそうだが、増やせば下ごしらえも増える。

今回は「簡単に作って、ゆっくり食べる」が優先だ。

生地だけ先に両面を焼く

まずナンミックスと水を混ぜ、生地をこねる。それをピザらしい形に伸ばし、マルチグリドルにのせた。最初に生地だけを両面焼いた。

マルチグリドルは平たいフライパンのような形なので、ピザ窯のように上下から一気に熱を入れることはできない。それなら先に生地そのものへ火を通してしまおう、という考えだ。

熱源には、カセットこんろの「タフまる」を使った。

今回は炭を起こす手間を省いて気楽に過ごしたかった。それに、手持ちのガソリンコンロと比べるとタフまるのほうが五徳が大きい。マルチグリドルをのせるなら、こちらのほうが使いやすそうだと考えた。

実際にマルチグリドルをのせてピザを焼いてみても、今回の使い方ではタフまるを選んで不都合は感じなかった。

アルミホイルとバーナーで仕上げる

生地の両面にある程度火が通ったところで、ピザ用ソースを塗り、コーンとチーズをのせる。

問題はここからだった。

マルチグリドルは下から加熱できるが、ピザ窯のような上からの熱がない。このままではチーズがうまく溶けてくれるのか少し不安だった。

そこでアルミホイルをふわっとかぶせ、蓋の代わりにして加熱してみた。アルミホイルを外して確認すると、チーズは溶けていた。

マルチグリドルで焼いているピザと横に置いた2枚目の生地
アルミホイルを外した時の写真。1枚目を焼いている間、2枚目の生地は横に置いたままにしていた

ただ、チーズの表面には焦げ目がない。

食べるだけならこれでもよさそうだが、やっぱりピザなら少し焼き色が欲しい。そこで最後にバーナーで表面を炙った。火傷や周囲への引火には注意が必要だが、チーズに焦げ目が入ると見た目もかなりピザらしくなった。

マルチグリドルのピザをバーナーで炙ってチーズに焼き色をつけている様子
アルミホイルでチーズを溶かしたあと、バーナーで表面に焼き色をつけた

仕上げに生ハムをのせて完成。生ハムは最初から焼かず、最後にのせた。食べてみると、これが思っていた以上にうまい。生地もうまく焼けているし、ソースとチーズのとろけ具合もちょうどよかった。

ナンミックスとマルチグリドルでも、外で楽しむピザとしては十分満足できる仕上がりだった。

本格的なピザ窯で焼くものとは違う。でも、わざわざ道具を増やさなくても、手元にあるものでここまでできる。それが今回いちばん気に入ったところだ。

ナンミックスの生地をマルチグリドルで焼いて生ハムをのせたピザ
最後に生ハムをのせて完成。

2枚目がふっくらして気づいたこと

今回、ピザは2枚作った。焼いた後、なぜか2枚目のほうがふっくらしている。食べてみても、1枚目よりパン生地に近い食感になっていた。

「焼き方がうまくなったのかな?」

最初はそう思った。でも、1枚焼いただけで急に腕が上がったとも思えない。考えてみると、1枚目を焼いて食べている間、2枚目の生地はこねた状態でしばらく置いてあった。

あとからナンミックスの袋に書いているナンを作る調理方法を確認すると、よりふっくら仕上げたい場合には、生地を室温で少し寝かせると案内されていた。

なるほど。2枚目がふっくらしたのは、この待ち時間が関係していたのかもしれない。

キャンプ飯を作っていると、私はつい「早く準備して、早く焼こう」としてしまう。でも今回に限っては、急がなかった2枚目のほうが好みの仕上がりになった。

次に作るなら、生地をこねたあと少し寝かせてから焼いてみたい。

待っている間にほかの準備をすればいいだけだし、せっかくキャンプに来ているのだから、それくらいのんびりしてもいいと思う。

こういう小さな発見は、実際に外で作ってみないとなかなか分からないものだ。

ピザは簡単に、コーヒーは少し面倒に

ピザを食べ終えたら、今度はコーヒー。料理ではナンミックスを使って手間を省いたのに、コーヒーになると話が変わる。

自宅近くの喫茶店で買ったオリジナルブレンドの豆を持ってきて、キャンプ場でミルを回して挽いた。

ドリッパーはスノーピークの「フォールディングコーヒードリッパー『焚火台型』」。折りたたんで持ち運べるので、キャンプでも使いやすい道具だ。豆を挽き、お湯を沸かして、ゆっくりドリップする。

キャンプ場で挽いたコーヒー豆をドリッパーに入れてハンドドリップする様子
食後のコーヒーは、キャンプ場で豆を挽いてハンドドリップ

効率だけ考えるなら、ドリップバッグやインスタントコーヒーのほうがずっと簡単。でも、ここは簡単にしたくない。考えてみれば少し変な話だ。

ピザ作りでは「面倒なことは減らそう」とナンミックスを使っているのに、食後のコーヒーではわざわざ手間を増やしている。

でも、今の私にはこれくらいがちょうどいい。

ピザを簡単に作ったぶん、椅子に座ってコーヒーミルを回す時間が残る。挽きたての豆で淹れたコーヒーを外で飲んでいると、こだわりの喫茶店がキャンプ場まで出前してくれたような気分になる。

デイキャンプでは料理そのものを目的にする日があってもいいし、何もしない時間を楽しむ日があってもいい。今回は後者だった。

だから、昼ごはんはナンミックスで簡単なピザ。それを食べ終えたらコーヒーを淹れて、しばらく何もしない。そんな一日も悪くない。

まとめ

デイキャンプでナンミックスを使ってピザを作ってみたところ、ピザ窯がなくてもマルチグリドルで焼くことができた。

今回やってみて、特に覚えておきたいのは次の点。

  • ナンミックスなら生地作りの手間を減らせた
  • マルチグリドルでは先に生地の両面を焼いた
  • アルミホイルを蓋代わりにするとチーズを溶かせた
  • 焼き色が欲しかったので最後にバーナーで表面を炙った
  • 2枚目の経験から、次回は生地を少し寝かせてみたい
  • 具材を増やしすぎないことで、下ごしらえの手間も抑えられた

次に作るなら、具材を増やすことより、まずは生地を少し寝かせてから焼いてみたい。今回の2枚目のようにふっくら仕上がるのか、もう一度試してみたいからだ。

ピザ作りそのものを楽しみたい日は凝ればいい。のんびりすることが目的の日なら簡単にする。

そして食後のコーヒーだけは、少し面倒なまま残しておく。

何でも本格的にやろうとするより、何に手間をかけて、何を簡単にするかを自分で決める。今の私には、そんなデイキャンプのほうが合っているようだ。

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