キャンプ用品をそろえていると、「これは100均で十分なのか、それとも専用品を選んだほうがいいのか」と迷う物がある。私もここ10年ほどの間に100均のキャンプ用品を少しずつ取り入れ、今も残っている物がある一方、使わなくなった物もある。
高校時代から40年以上キャンプを続けてきた今、判断基準にしているのは「現地で壊れたら困るか、本当に繰り返し使う物か」だ。
この記事では、実際に使い続けている物とやめた物を挙げながら、100均で十分な物と値段だけでは選ばない物をどう判断しているか紹介する。
今も使っている100均キャンプ用品
若いころの私は、キャンプ道具は多いほうが安心だと思っていた。今はむしろ逆で、なくても困らない道具はなるべく増やしたくない。
ただし、毎回使う物なら話は別だ。100均で安くそろえてキャンプ専用にしてしまったほうが、準備が楽になる物もある。
私が100均で買いやすいのは、大きく分けると次のような物だ。
- 壊れてもキャンプそのものには大きく影響しない物
- 軍手やゴミ袋などの消耗品
- 高価な物を買う前に試してみたい物
- キャンプ専用として常備しておくと準備が楽になる日用品
逆に、火器のように安全に関係する物や、現地で使えないと困る物は値段だけで選ばない。迷ったときは「これが現地で壊れたら困るか」と考える。長くキャンプを続けてきて、これが自分なりの一つの基準になった。
折りたたみウォータータンクは収納しやすい
100均で買った物の中でも、「これは買ってよかった」と思っているのがダイソーの折りたたみ式ウォータータンクだ。私が購入したのは3.5Lのタイプで、100円商品ではなく400円だった。
以前は折りたためない大きなウォータータンクを使っていた。水が入っているときはいいのだが、空になっても場所を取る。
私は現在、車でキャンプへ行くことが多いので、自転車やバイクでキャンプをしていたころほど重量には神経質にならなくなった。
それでも、荷物の体積はなるべく減らしたい。そこで折りたたみ式に替えてみたところ、使わないときは小さくなり、食器類をまとめているコンテナの中に収まるようになった。これは思っていた以上に便利だった。

昔なら「ウォータータンクは大きいほうが便利」と考えていたかもしれない。でも今は、大容量であることより、自分に必要な水を確保できて収納しやすいほうが使いやすい。
蛇腹式なので耐久性は少し気になっていたが、約9年使った今でも壊れずに使えている。もし壊れても、同じような物があればまた買うと思う。それくらい満足している100均用品だ。


なお、100均の商品は入れ替わることもあるので、同じ物を探す場合は、その時点で容量や価格を確認したほうがいい。
レジャーマットは「メイン」ではなく荷物置きに使う
レジャーマットも100均で十分だと思っている物の一つだ。ただし、私が十分だと考えているのは荷物置きとしての用途で、テントの中で寝るためのメインマットとして評価しているわけではない。
私の場合は、キャンプ場へ着いて車から降ろした荷物を一時的に置くために使っている。奥のものを出すために手前のものを一時的においておくのにも重宝する。
地面が湿っている日にバッグやケースを直接置くと、底が泥で汚れてしまう。そこで、設営を始める前にレジャーマットを1枚広げ、その上に荷物をまとめて置いておく。
設営後や撤収時にもちょっとした荷物置きとして使える。なくてもキャンプはできる。でも、あると少し楽になる。
こういう補助的な役割の道具こそ、100均と相性がいいと思っている。
調理小物は「キャンプ専用」にすると準備が楽
薄い樹脂製のまな板やカトラリー、おたま、焼き肉用のトングなども100均でそろえている。こうした物は家の台所にもある。
だから最初は「家にある物を持っていけばいい」と考えるかもしれない。もちろん、それでもキャンプはできる。ただ、何度もキャンプへ行っていると、毎回台所から持ち出すのが意外と面倒になる。
「あれも入れなければ」
「トングは持ったかな」
そんな確認が一つずつ増える。そこで私は、100均で買ったまな板やカトラリー、おたま、トングなどをキャンプ専用にして、食器類をまとめたコンテナへ入れたままにしている。
キャンプへ行くときは、そのコンテナを持ち出せばいい。帰宅後も洗ったら同じ場所へ戻す。こうしてからは、出発前に台所を見ながら「あれも入れなければ」と一つずつ確認する必要がなくなった。これが思っていた以上に楽だった。
100均を使うメリットは、単に購入費を安くすることだけではない。安価だからこそ家用とは別にキャンプ専用として用意でき、準備を簡単にできる。これは何度もキャンプへ行く人ほど実感しやすい100均の使い方だと思う。
軍手は普段の作業用に使う
軍手のような消耗品も100均を利用しやすい。
私は、荷物を運んだり設営や撤収でちょっとした作業をしたりするときに使っている。汚れたり傷んだりする物なので、この用途なら高価な物でなくても困らないと感じている。
ただし、焚き火のときには焚き火用のグローブを使う。軍手はあくまで普段の作業用で、高温になる物を扱うための手袋とは分けている。
何でも100均で代用するのではなく、どこまでの用途なら困らないかを考えて使うようにしている。
大きなゴミ袋は雨撤収で助かった
地味だが、キャンプ道具の中に入れておくと助かるのが大きなゴミ袋だ。家庭ではそれほど大きなサイズを頻繁に使わないので、私は必要な分を100均で買っている。
この大きなゴミ袋に実際に助けられたことがある。息子とのキャンプで、撤収のタイミングに雨が降ったときのことだ。濡れたテントを雨の中できれいに畳み、収納袋へ戻そうとすると時間がかかる。
こちらが焦っても、雨は待ってくれない。
そこで濡れたテントをおおざっぱに丸めて大きなゴミ袋へ入れて、とにかく素早い撤収を優先した。帰宅してから改めてテントを広げて干し、きちんと乾燥させた後きれいにたためばいい。
この経験があってから、大きなゴミ袋はゴミを入れるためだけでなく、雨撤収に備える物としてキャンプ道具に入れている。
キャンプ用品というと専用品ばかり探したくなるが、実際のキャンプでは、こうした普通の日用品のほうが役立つ場面もある。
メスティンやシェラカップは100均から試すのもあり
これからキャンプを始める人なら、メスティンやシェラカップのような物を100均から試してみる選び方もあると思う。
これは、先ほどのまな板やトングとは少し考え方が違う。まな板などは、私自身が「キャンプ専用にして準備を楽にするため」に100均でそろえている物だ。
一方、メスティンやシェラカップについては、最初から高価な物を選ぶより、まず自分がどんな大きさや使い方を求めるのかを知ってから選んでも遅くない、と考えている。これは実際にキャンプをしてみないと分からない。
私自身、自転車やバイクでキャンプをしていたころと、車で行くことが多くなった今とでは、道具の重量に対する考え方が変わった。何を優先するかは、キャンプのやり方によっても変わる。これは実際に続けてみないと分からない部分だと思う。
私は、ソロキャンプや二人程度のキャンプでは自分の気に入ったシェラカップを使い、家族やグループで数が必要なときには100均の物を追加している。すべてを同じ価格帯やブランドでそろえなくても、使う場面によって分ければいいと考えている。
最初からすべてを「一生物」でそろえるのではなく、安価な物で一度試し、「もう少し軽いほうがいい」「この大きさは使いにくい」と分かってから、気に入った物へ買い替えてもいい。
「安いから買う」ではなく、「これなら自分のキャンプで使いそうだ」と思える物を試すくらいがちょうどいい。
※キャンプ初心者の持ち物についてはこちらの記事に書いている。
100均で買ったけれど使わなくなった物
もちろん、100均で買った物がすべて残ったわけではない。実際のキャンプで使ってみて、「これは自分には合わない」と感じた物もある。
ライターは風があると使いにくかった
その一つが100均で買ったライターだ。家で試したときには普通に着火できた。ところがキャンプ場へ持っていくと、風がある。
火をつけたいのに、うまくつかない。家の中では気にならなかった弱点が、屋外へ持ち出した途端にはっきりした。
結局、私はアウトドア向けのSOTOの「フィールドライター ターボ」へ替えた。キャンプ場では風だけでなく、寒さや雨、暗さなど、家とは条件が違う。そのため着火器具については、「火がつけば何でもいい」とは考えなくなった。
必要なときにきちんと使えるか。この点は値段より優先している。
ロープは太さと硬さが自分の用途に合わなかった
ロープも100均で買ってみたことがある。寝袋などを干す程度なら使えるのではないかと思ったのだが、私が買った物は、使いたかった用途に対して細さと柔らかさが気になった。
さらに気になったのが結びやすさだった。実際に自在結びなどをしてみると、私が買ったロープは細く柔らかすぎたので自分には扱いにくかった。ロープは単に引っ張れればいいわけではなく、結んだり緩めたりするときの扱いやすさも、私には大事な条件だった。
結局、そのロープはキャンプでは使わなくなった。もちろん、「100均のロープは全部ダメ」という話ではない。私が実際に使った物が、使いたかった用途と太さや硬さの点で合わなかったということだ。
この経験から、ロープは値札を見る前に「何に使うのか」を考え、その用途に合った太さや扱いやすさを見るようになった。
火器など100均では済ませない物もある
100均には以前よりずっと多くのキャンプ用品が並ぶようになった。アルコールストーブや、固形燃料を使うポケットストーブのような火器まで見かける。
それでも私は、火を扱う道具まで100均でそろえようとは思っていない。普段使うストーブやバーナーについては、これまでどおり信頼できるメーカーの製品を選んでいる。
同じように、強度が重要になるペグやロープなども、値段だけでは決めない。
40年以上キャンプをして変わった「安い道具」との付き合い方
私は高校時代にワンダーフォーゲル部へ入り、その後、自転車やバイクでもキャンプをしてきた。
キャンプ歴は40年以上になる。その中で、ここ10年ほどは100均で見つけた物も少しずつキャンプに取り入れるようになった。
40年以上キャンプをしていても、道具の選び方はずっと同じではない。
昔から使い続けているガソリンランタンがある一方で、大きなウォータータンクは400円の折りたたみ式へ替えた。
自転車やバイクでキャンプをしていたころと、車で行くことが多くなった今とでは、道具に求めるものも変わっている。
長く使っているから残すわけでも、安いから替えるわけでもない。値段やブランドより、今の自分のキャンプに合っているかどうか。最近はそこを見るようになった。
まとめ
私が実際に使って残っている100均のキャンプ用品は、折りたたみウォータータンク、レジャーマット、まな板やカトラリー、トング、軍手、大きなゴミ袋などだ。
中でも、調理小物をキャンプ専用としてコンテナへ入れておく方法は、準備をかなり楽にしてくれた。一方、これから道具をそろえるなら、メスティンやシェラカップのように、まず安価な物で自分に合うか試す使い方もある。
また、ライターやロープは私の使い方には合わず、使わなくなった。普段使うストーブやバーナー、強度が重要になる道具については、安さだけで選ばず、自分の用途に合った物を使うようにしている。
100均だから買うわけでも、100均だから避けるわけでもない。
現地で使えなくなったら困る物か、本当に繰り返し使う物か。そして、今の自分のキャンプに合っているか。
そんな基準で選びながら、使える物だけを少しずつ取り入れていく。それが、40年以上キャンプを続ける中でたどり着いた、今の私の100均との付き合い方だ。

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